顕彰会会員 折笠公徳より発信します。

私、生まれも育ちも葛飾柴又の近くの立石です。

縁あってこの山梨大月に引っ越してきたのが30年前。

お陰様で、当時から大月の方々にはたいへん良くしていただき、
大月での暮らしにすっかり慣れることができました。

私、どちらかと言うとバリバリの会社人間(生粋のエンジニア)でしたが、
2年前に会社を辞めてからは本格的に地域活動に参加したいと
思っていました。

今般、小山田信茂公顕彰会に今年(2022年)4月に入会させて
いただきました。

ありがとうございます。

  

それでは本題に入らせていただきますが、
「私の小山田信茂公との出会い」
についてお話させていただきます。

お話は今から15年前の2007年(平成19年)に遡ります。

もともと歴史が好きで、甲斐武田家にもたいへん興味がありました。

そんな中、NHK大河ドラマ「風林火山」に小山田信有(出羽守)が登場し、
その時初めて郡内小山田家を知ったのでした。

その後、自分が住む大月の歴史を知りたくて、大月図書館で文献を読み、
大月郷土資料館で史料を調査し、実際に現地(景徳院、大善寺、恵林寺、
甲斐善光寺、諏訪大社、他)を訪ねて当時の雰囲気を味わいました。

そして、翌年2008年5月に以下のレポートにまとめました。

『大月の小山田家による歴史的背景
―小山田信茂は何故武田勝頼を裏切ったか?―
―岩殿城下庶民を救ったのか?―
―大月市民の特性について―』

ここでは、レポートのはじめと終わりの部分を紹介させていただきます。

全文は PDF を御覧下さい。

【1】はじめに
現在、私が住んでいる山梨県大月市は岩殿山頂に関東三大名城の岩殿城
(今は跡地)を有している。
その城士小山田家は名家であるが、武田信玄の四男勝頼を裏切り自害させ、
武田家を滅亡させた張本人と言われている。

是非ともその理由とそのことに大きく影響を受けている大月市民の特性について
知りたい。

私は15年前にこの大月の地に引っ越してきた。
その頃からここに住む人たちの土地柄の特性みたいなものを感じていた。
個人個人は皆違う人たちであるが、全体を括るとこのような人たちと言うこと
ができる。

これは一体何なのだろうと思い続けてきた。最近何となくわかってきた。
①地理的背景
②歴史的背景
③血統的背景
がある。

今回はその中で歴史的背景について調べ考えてみたい。

・・・・・

【7】大月市民の特性について
大月市民は歴史的にエリートでレベルが高いと考える。

桓武天皇を始祖とする相馬将門の血を引く。
また、一時は武田家と同等の実力を持つ小山田家の血も引く。

小山田信茂が自害した後、その直系は稚児落しに残された稚児は浅利の郷で
成人したという。
今、私が住む浅利には小山田直系の血が流れているのである。

もし、武田信玄が天下を取っていたならば、小山田氏は第一の重鎮。
大月市民から大久保利通や西郷隆盛級の政治家を輩出していたかもしれない。

また、平安時代には岩殿山末麓に関東一円を勢力化におさめた円通寺が
栄えていた。
大月は関東の名門の円通寺があったことからも仏教伝統の地でもある。

武田家直系信虎、信玄、義信と諏訪の血を引く勝頼は明らかに人種が異なる。
また、同じ甲斐の国の小山田家系信有、信茂も武田家と大きく性格が異なる。
武田24将が個性的軍団であったことから、同じ山梨でもまったく異なる人種たち
と言えるのではないだろうか。

毎年甲府で行われる信玄公祭りでは24将の出身地から大勢の騎馬隊が
駆けつける。
大月の人たちも参加するが、もう一つ元気がないように思われる。
やはり小山田信茂が最後勝頼を裏切ったという後ろめたさがあるのかもしれない。
しかし、この件は他諸将はすでに離反した後で信茂は最後まで行動を共に
している。
むしろ他諸将の方が罪が重いのではないかと思われる。

信茂は最終的には処刑されてしまうが、己の身を差し出して自国領民を
守ったと考えられる。

大月市民は歴史的にエリートでレベルが高い。

【8】最後に
自分の住む大月を第三者的に歴史的背景から考察した。

大月がここまで歴史的に深い土地柄であることにたいへん驚いた。
甲斐の東半分の文化を担ってきている。

地元大月の鈴木美良先生(元大月市中学校校長)は多くの本を出され、
小山田氏や岩殿城の歴史的考察を積極的に紹介されている。
今回、全面的に参考にさせていただいた。

大月市民はどこまで自分たちの歴史を知っているのだろうか?

大月市民は歴史的背景から自分たちのことを山梨の中であるいは日本全国で
大きく胸を張って良いのではないだろうか!

最後に、テレビ局または映画会社に小山田家の歴史ドラマ制作を提案する。

以上、私はこのレポートを書き上げた時、
「私の小山田信茂公との出会い」
を感じたのでした。

今、再読すると、かなり生意気なことを言っている感があります。
お許しください。